2008年06月14日
ブラジル移民100周年
明日は父の日
自分に子供ができてから
以前と比べると親父ともよく話すようになった
後期高齢者?の部類に区別された親父だが
以前の超頑固さはとれ、ここ40年程病院に行ったことがないくらい元気だ
贅沢をさけ、趣味の畑で家族が食べる分だけの米と野菜をつくり
毎日の晩酌だけが楽しみ
そんな親父が先日突然「ブラジルに行ってくる」と言い出した
「??何をいいだすやら」海外旅行大嫌いの親父がどうしたのか…
その後母に事情を聞いた
親父の伯父の墓参りだそうだ
戦時中、親父は生活苦から里子に出され、産みの親と連絡を絶った
確かに親父方の祖父母には会ったことはなく、祖母の葬式が最初で最後
その祖父母(親父の産みの親)と一番親しかった伯父はブラジルに移民していた
ブラジルのジャングルを切り開き、コーヒー農園を営み大家族に囲まれ逝ったそうだ
何十年も、産みの親の家族とは連絡を絶ってきた親父が、
一つのけじめとして、生きているうちに墓前に今の自分を報告すると決意したそうだ
数年前、祖母(産みの親)が亡くなった時、子供のように泣いていた親父の背中が思い出された
今年は、日本のブラジル移民が始まった1908年から、ちょうど100年
親父はどんな思いでブラジル移民100周年祭に参加するのだろう、と思うと
心から尊敬の拍手を贈り、感謝して止まない
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